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興味を示す子ども

言語聴覚士

言語障害を改善するための仕事

言語聴覚士は、病気や事故などにより言語や聴覚に関する機能が損なわれてしまった人に対し、その改善をサポートしていくための仕事です。

リハビリに関する仕事は他に「作業療法士」「理学療法士」があり、言語聴覚士は言語に関する分野を専門的に取扱ます。

就職をするためには国家資格を取得する必要があり、そのためには大学・短大・専門学校の専門課程を修了します。
専門課程は都道府県知事によって指定される言語聴覚士養成課程とされており、3~4年制の課程となっています。

一般の4年制大学を出た人の場合、大学や大学院にある専攻科を2年制受けることで同じく資格取得が可能となります。

資格試験は年に1回毎年2月中旬頃に行われており、筆記試験により実施されます。
合格率は平均で約60~70%程度なのですが、新卒で受ける最初の試験と2回目以降の受験とではかなり数字が変わってきます。

新卒で言語聴覚士の試験を受けた人の合格率は80%を超えていますが、既卒者の合格率は大きく落ち込み30%以下になってしまいます。

ですので言語聴覚士としての資格を受験するならば、在学中からしっかり試験対策をして最初の試験で絶対に合格をするのだという強い決意でのぞんでもらいたいところです。

言語聴覚士の就職先と具体的な仕事内容

言語聴覚士の具体的な仕事の内容は、言語障害、音声障害、嚥下障害を持つ患者さんに対してのリハビリです。
健康な人にとっては簡単にできる話す、聞く、食べるといった活動も、事故によって脳や体の内部に損傷が起こってしまうと思うようにできなくなってしまいます。

特に患者さんに多いのは脳卒中を患ったあとの病後で、生命そのものの危機は脱出したものの、失語症や構音障害、聴覚障害を重度に発症してしまったということがよくあります。

そうした患者さんに対して、人体の仕組みを前提とした適切な治療法を提示していくことになります。
リハビリは自分一人で担当するのではなく、治療を担当する医師や看護師などの他のスタッフ、さらに同じくリハビリをする作業療法士や理学療法士たちとチームを組み、スケジュールを考えながら実施していきます。

場合によっては人工内耳などのような医療機器を調節するといった役目も言語聴覚士が担います。
言語聴覚士が最終的に目指すのは、その患者さんが社会生活を自立して送れる状態にまで回復するということです。

そのため入院や通院が終了してから、どのようにして社会生活に復帰していくかということをケースワーカーや介護士とともに考えていきます。

介護や福祉の仕事ともかなり関連が深い業務であるため、合わせて介護福祉士や児童心理学関連の資格を取得する人も多く見られます。

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