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細胞検査士

細胞に特化した臨床検査技師の上位資格

細胞検査士は、患者から採取した検体を使って体の状態を調べる検査のスペシャリストです。
通常の健康診断の検査項目とは別に遺伝子レベルで細胞内を分析検査をする手法が現代医学では登場してきており、その作業を担当する人材が必要となります。

そうした高度な細胞分析検査を行うための人材が細胞検査士で、臨床検査技師もしくは衛生検査技師の資格を取得した人が所定年数の実務経験を積むことにより試験の受験資格が得られます。

なお臨床検査技師は国家資格ですが、細胞検査士は民間団体の日本臨床細胞学会と日本臨床病理学会によって主催されている技能資格です。

しかし試験の難易度はかなり高く、受験資格を得るまでにもかなり長い経験が必要になってしまうので、実際に取得をしている人は決して多くはありません。

具体的な受験資格の得方としては、まず臨床検査技師もしくは衛生検査技師として資格を取得したのち、細胞診実務に1年以上従事します。

もしくは実務経験の代わりに日本臨床細胞学会の細胞診技術者養成機関を卒業することでも代替可能です。
4年制大学の中にも日本臨床細胞学会の認定した細胞検査足養成課程があるので、そうしたところを卒業をすれば在学中から試験を受けることが可能です。

試験は筆記試験と細胞像試験(カラープリント)による第1次試験と、実技を行う第2次試験とに分かれます。
実技試験では顕微鏡によるスクリーニング試験として、実際の細胞診標本を鏡検しその内部にある異型細胞や悪性細胞を見分けるということを行います。

社会的ニーズは今後より高まっていくと予測

細胞検査は現在世界的に技術が急成長している分野であるため、今後も細胞検査士の社会的ニーズはより高まっていくことが予想されます。
細胞検査士としての具体的な業務としては、大学病院や総合病院、各地位のがん検診センター、民間の検査センター、保健所といった場所に勤務をしそこで細胞の分析を行っていきます。

検査では患者の体の組織から採取をした細胞を調べ、そのうちから標本の作成をしていきます。
異常細胞やがん細胞はできるだけ数多くの検体収集をすることが研究につながっていくため、専門的な視点から細胞を見分けることができる技術者はまだまだ人数が足りません。

現在日本国内で細胞検査士の資格を取得し現場で活躍をしているとされるのは約6000人です。
このうち多くの人が国際的な医師免許を取得しており、高度な細胞研究者として国内外で活躍をしています。

中でも最も多く研究対象とされているのががん細胞の採取で、とりわけ子宮頸がんなどの婦人病に関わる細胞研究は数多くの施設で行われています。
がんは早期発見こそが最大の治療となるため、がん検診の時などは細かな細胞の異変に気づくことができる人材が求められます。
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