精神科のバイト
こころの治療
精神科で扱っている病気は精神疾患や精神障害、精神病などです。
これらの病気は言葉は似ているのですが、実際には異なったものです。
精神異常というのは平均的な状態から精神状態がはずれていることをいいます。
異常の程度はさまざまであり、また、平均からはずれていたとしても必ずしも正常な状態に戻す必要はありません。
したがって、精神異常に関して医師は柔軟な対応を取ることが求められています。
精神障害というのは、精神異常の中でも障害と考えられるものです。
平均からはずれている状態であり、そのことが本人にとって辛さを感じるものだったり、あるいは周りの人達が迷惑をかかっている状態のことです。
ただし、精神病にかかった結果として障害が残ったものを精神障害という場合もあります。
精神疾患というのは、精神障害の中でも治療が必要なもののことであり、重症なものに関しては精神病と呼ばれます。
精神病にかかってしまうと早急に治療を進めないと生命に影響が出てしまう可能性があります。
このように精神科が扱う病気はさまざまな段階に分かれているのです。
精神科で実際に扱う病気として、気分障害やストレス関連障害、神経症性障害、統合失調症などがあります。
似たような存在として心療内科がありますが、精神科とは異なる診療科です。
心療内科はあくまでも体の病気を治療することが目的であり、心の治療がメインである精神科とは異なっています。
病気の治療法や予防法
精神科での治療は人生相談のようなものではありません。
病気を治療するためにさまざまな方法を用いて、患者の辛さを取り除いてあげます。
基本的には薬物療法による治療となりますが、その他にも生活療法や精神療法などを組み合わせていきます。
また、身体的な病気が原因となって精神障害となるケースもあり、脳に腫瘍があるために精神症状が出るケースもあります。
そのため、まずはきちんと検査をして、身体に異常がないのかを確かめます。
身体に異常が見つかった場合は、精神科ではなくて他の診療科に治療を任せることもあります。
精神科での治療の流れとしては、まずはカウンセリングをします。
家族からも話を聞いて、それぞれの人に合った治療法を提案します。
また、本当に病気なのか、それとも性格的なものが原因となっているのかを見極めることも大切です。
精神科の治療では薬を用いることが多いのですが、色々な種類があります。
この精神症状を抑えることができるため、薬を飲むことによって気持ちを落ち着けて気分を安定した状態にできます。
ただし、薬は対症療法として使っている面が大きいため、薬を中断してしまうと再発する危険性があります。
そのため、行動療法や精神療法と組み合わせて治療をすることが大切なのです。
また、患者への偏見は日本では未だに強いため、社会へ復帰するための手助けをするのも大切な役割となっています。